軽量モバイルLinuxノートPCを手に入れよう Asus EeeBook X205TA


ASUS X205TA とは

2015年にASUSから発売された重さ980g! 厚さ17.5mm、11.6インチのディスプレイを持つモバイルノートPCです。
「このPCにLinux入れて持ち運べればいいなぁ」と思ったLinuxユーザも多いはずです。私もその一人です。
この記事では、実際にASUS X205TAにLinuxをインストールしてメインモバイルPCとして使用できるところまでやってみたいと思います。

X205TAの主な仕様は以下のとおりです。

ASUS X205TA スペック
画面 11.6インチ(1366 x 768、タッチパネル非対応)
CPU Intel Atom プロセッサZ3735F (4コア4スレッド1.83GHz)
メモリ 2GB
ストレージ 32GB eMMC
ネットワーク 802.11 a/b/g/n Wi-Fi
Bluetooth Bluetooth 4.0
キーボード 87キー日本語キーボード
インターフェイス USB2.0 x 2、microSDXC スロット(最大64GB)、Micro HDMI、ステレオスピーカー、マイク、3.5mm ヘッドフォン / マイク兼用端子 30万画素カメラ

「X205TAでLinuxを使おうなんて考えるな」って言ってるけど大丈夫なのか?

やってみると色々な問題が発生します。

  • X205TAは32bit UEFIブートしかできないのですが、各ディストリビューションのインストールISOの殆どが、32bitUEFIに対応していません。(32bit版、64bit版ともに)
  • インストールしただけでは、内蔵の無線LANモジュールを認識してくれない
  • 「¥」「\」のキー入力を認識してくれない。( 87キー日本語キーボードを採用していることが原因)
  • サウンドデバイスを認識しない(音がでない)
  • SDカードを認識しない
  • Bluetoothを認識しない

色々な対策を先人たちが実践してきて、 上記の問題がある程度解決できる状態になりました 。先人達に感謝です。
いつか自分もOSSへコミットして恩返しをしたいですね。今まではキーボードマップなど呪文が必要だったり、内蔵wifiアダプタを認識したりしなかったり誤魔化しながら使用してきました。
では、X205TAにLinuxを入れていきましょう。
今回はUbuntu 17.04をインストールします。他のDebian系ディストリビューションでもほぼ同じ方法で導入が可能ですが、カーネルアップデートが必要になります。

インストール手順

必要な物をダウンロード

2017年4月21日にRC版としてリリースしていただいているutubntu-ja-17.04 64bit版 日本語 Remix を使用します。以下のURLからダウンロードして下さい。
http://releases.ubuntu.com/17.04/ubuntu-17.04-desktop-i386.iso

インストール用USBメモリを作成するのに「rufus」を使用します。以下のURLからダウンロードして下さい。
https://rufus.akeo.ie/downloads/rufus-2.14p.exe

32bitUEFI.zipをダウンロードして下さい。
32bitUEFI

インストールUSBメモリの作成

ダウンロードした ubuntu-ja-17.04-desktop-amd64-20170421.iso をrufusでUSBメモリに書き込みましょう。
書き込むUSBメモリを接続してrufusを起動してください。

  1. 書き込み対象のUSBメモリを選択( USBメモリ内のデータは全部消えます
  2. パーティション構成は「 MBR BIOSまたはUEFIコンピュータ用のパーティション構成 」が選択されていることを確認してください。
  3. フォーマット設定で「ISOイメージ」を選択しダウンロードしたubuntuのイメージを選択してください。
  4. 「スタート」を押すと書き込み開始します。この画面が表示されたら「ISOイメージモードで書き込む(推奨)」を選んでください。
    5.最終警告としてこの画面が表示されます。「OK」を押すと書き込みが始まります。
  5. 出来上がったUSBメモリを開き、ダウンロードしておいた、32bitUEFI.zipを解凍し、「boot」、「EFI」フォルダをUSBメモリのルートディレクトリに 上書き保存 して下さい。

おめでとう、これでインストール用USBメモリの完成だ。

USBメモリからLiveBootする

作成したUSBメモリからブートしましょう。X205TAのブートセレクタ表示方法はちょっとだけ特殊です。

** 「ESCキー」を押しながらF12を連打する** とブートセレクタが表示されます。

先ほど作成したUSBメモリを指定します。この画像では上から2番目です。

一番上にある「 Try Ubuntu Witchout Installing 」を選択してください。そうすると起動が始まります。

インストール環境でwifiに接続する

起動したらターミナルソフトを起動して下記コマンドを実行します。

そうするとwifiが有効になり、あなたの自宅に飛んでいるwifiに接続することができます。
※もしも繋がらない場合は認証に失敗している可能性が高いです。この状態だとキーボードが無駄に連続入力されてしまうことがあります。想定どおりにパスワードが入力されていないかもしれません。

もしも時刻がずれている場合は合わせておきましょう。

インストールの開始

  1. デスクトップにある「 Install Ubuntu 17.0.4 」を起動します。インストールウィザードが動作するので日本語を選択して「続ける」をクリックして下さい。

  2. 「使用中のパーティションをアンマウントしますか?」と尋ねられるので「 はい 」をクリックして進めて下さい。

  3. 「Ubuntuのインストール準備]では、下記画像のように2つともチェックを入れて「続ける」をクリックして下さい。

  4. 「インストールの種類」を選択する画面が表示されるので、「 ディスクを削除してUbuntuをインストール 」を選択して「インストール」をクリックして下さい。

  5. 「ディスクに変更を書き込みますか?」と聞かれますので「続ける」をクリックして下さい。 もう後には引けません

  6. 「どこに住んでいますか?」と聞かれるので、住んでいる場所の地図を選択し「続ける」を押してください。(関西人でもTokyoです)

  7. ユーザ名、ホスト名、パスワードなどの情報を設定し、「続ける」を押してください。

  8. インストールが開始されます。50分ほどかかります。(サスペンドしない様に適当にマウスを動かしてください)

  9. インストールが完了したら再起動をして下さい。これでX205TA本体にインストールしたUbuntuが立ち上がります。

  10. 設定したユーザでログインしてください。

X205TAの問題を改善する

最初に書いたとおり、このままの状態では使い物にならない状態と言っていいでしょう。問題を解決するための作業を実施していきます。
まずはアップグレードを実施してかく下記コマンドを実行しアップグレードを実施して下さい。

フリーズして動作しなくなる問題はCステートの設定を変更することによって対応します。制御レベルとして、C0 (コアがアクティブで、命令を実行している最も浅い状態) から始まる番号が付けられ、C6 (コアの電源がオフになっている最も深いアイドル状態) までありますがX205TAは深い眠りにつくと目を覚ますことができなくなります。grubでどこまで深い眠りにつけるかを制御できます。

12行目あたりにあるので intel_idle.max_cstate=1 を追記してください。

追記が終わったらgrubの内容をアップデートします。

内蔵wifiを有効にします。間違ったドライバが読み込まれることがあるので、そうならないように正しいドライバが読み込まれるように設定します。

ファームウェアの構成ファイルをコピーします。

ドライバを読み込みなおします。

btsdioを読み込まないようにします。

内蔵Bluetoothですが、私の環境では以下手順で動作させることはできましたが、不安定な状態でした。まああまりBluetoothは使用しないのでこれで良しとしています。

ファームウェアをダウンロードします。

サービスファイルの作成をします。

サービスを有効にします。

おわり

これで1kg以下で11.6インチを持った超軽量Linuxモバイルノートを手に入れることができました。そのままでは少し重いと感じるのでcompizなどの設定でアニメーションを無効にしたり設定をカスタマイズすると快適に動作するようになります。バッテリーも8時間作業しても持つのでかなり重宝しています。皆さんも楽しいモバイルLinuxライフを楽しんでください。


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